ED治療薬は、EDの治療で最もスタンダードなものといえます。多くの人がED治療薬によってEDを克服し、性生活を再び楽しめるようになりました。そんなED治療薬では、バイアグラ、レビトラ、シアリスという3種類が主流となっています。これらはそれぞれ成分の違う薬ですが、実際にはどういった違いがあるのでしょうか。
そこで今回は、これら3種類のED治療薬を比較し、それぞれの違いをみていきたいと思います。

有効成分の効果の比較

まず始めに、それぞれの有効成分について比較しましょう。

バイアグラ、レビトラ、シアリスの有効成分は、それぞれシナデルフィル、バルデナフィル、タダラフィルといったように異なっています。有効成分が違うということは効果にも違いがあるように見受けられますが、実は効果自体には大きな差はありません。

これら3種類の有効成分は、すべてPDE-5阻害薬というカテゴリに属します。PDE-5とは5型ホスホジエステラーゼという酵素のことで、陰茎海綿体の筋肉を弛緩させる効果をもつ環状グアノシン一リン酸を分解する作用を持ちます。このPDE-5の働きが活発になると海綿体に血液が流れにくくなり、勃起障害を引き起こします。PDE-5の働きを根本的に抑えようというのが、PDE-5阻害薬の目的なのです。そのため、3種類の薬は基本的に同じ作用を持つ薬といえます。

なお、ほとんど同じ効果を持つ3種類の薬ですが、食事の影響を受けるかどうかはそれぞれで異なります。このなかで最も食事の影響を受けやすいのがバイアグラ。そのため、バイアグラは空腹時に服用することを推奨されています。レビトラも同じく食事の影響を受けますが、バイアグラほどではありません。そして、最も影響を受けないのがシアリスです。とはいえ、やはり空腹時に服用したほうが効果的であるといわれています。

効果時間の比較

ED治療薬を比較する上で最も注目するべきなのが、効果の持続時間です。いつ効果が現れるのか、いつまで効果が続くのかという即効性や持続性は、同じ作用のある3種類の薬でも大きな差があります。

まずはバイアグラですが、こちらは服用から30分から1時ほどで効果を発揮します。空腹時に服用することで、より即効性が高まるといわれています。持続時間は4~5時間程度であり、どちらかというと短時間に強い効果が現れるタイプのED治療薬です。

レビトラもバイアグラと同様、短時間に効果を発揮するタイプのED治療薬です。しかし、空腹時は最短10分程度で効果を発揮する場合もあることから、バイアグラよりもやや即効性の強い薬であるといえます。また、レビトラ20mgの場合であれば、最大で8~10時間程度は効果が持続するといわれています。

シアリスはほかの2種類の薬とは異なり、やや即効性の低い薬です。効果が現れるまでは服用から1~3時間程度必要であり、突発的な性行為には利用しにくいものといえます。ただし、シアリスはその持続時間に目を見張るものがあります。バイアグラやレビトラが最低4~5時間持続するのに対し、シアリスは少なくとも20時間、最大で36時間程度持続するとされています。その持続時間の長さから、“ウィークエンドピル”という異名も。ほかの2種類の薬が短距離のスプリンターだとすれば、こちらは長距離に強いマラソン選手だといえます。

副作用の比較

3種類のED治療薬には、多少なりとも副作用があります。副作用が現れるかどうかは体質や相性、そのときの体調などによっても左右されますが、比較的よく確認される副作用はどの薬も似たようなものです。

よくみられる副作用としては、顔のほてりや目の充血があげられます。これらは薬がもつ血管拡張作用によるもので、薬が問題なく聞いている証であるともいえます。このほか、頭痛や動悸といった症状が現れることもあります。

このほかに気をつけるべきは、併用禁忌薬です。ED治療薬の中には、一緒に併用してはならない薬も存在し、最悪の場合、併用によって命に危険がさらされることも……。3種類のED治療薬に共通している併用禁忌薬では、狭心症の薬などでよく使われる硝酸剤があげられます。このほか、併用禁忌薬は各薬ごとにも存在するため、ED治療薬を何らかの薬と併用する際には注意が必要です。